慌ただしい毎日を送っていると、ある時、急にふと、
「なんだかやる気が起きないな〜…」
って思う瞬間って、あったりしませんか?
そんな時って、
もう、面白いくらいにやる気が起きないんですよね~(笑)
普段だったら、えいやっと片付けちゃえるようなことも、全然手がつけられなかったり…。
いつもなら楽しくてついついやってしまうようなことでさえ、億劫になったり…。
かといって、やらなきゃいけないことが減るわけでもない。
そして、できることなら、やりたいことに向かって意欲的に動いていたい。
…そう思っているはずなのに、どうしても動けない…みたいな。
そんな時、あなたはどう過ごしていますか?
「やる気がない」ときこそあえてやってみてほしいこと
そんな、どうにもこうにもやる気が起きない時。
ぜひ、試してみてもらいたいことがあるんですね。
それは、
あえて「動かない」を選択してみる
ということです。
これ、個人的にはめちゃくちゃオススメです!
その理由はこの後お話しするんですが…その前に。
オススメしておいてこんなこと言うのも何ですが、これ、人によってはめちゃくちゃ勇気が要るチャレンジでもあります。
人によっては、と言いましたが、じゃあそれってどんな人かというと…
早く動くことやたくさん動くことに価値がある
と思って、今までいろんなことに取り組んで来た人、です。
- 与えられた仕事を早く終わらせること
- 人よりも多く行動すること
- とにかく早く結果を出すこと
これらを日頃から意識している、心がけている、という方ですね。
余談ですが、私自身がまさに長年こういうタイプでした(笑)
で。
こういうタイプの人は、「動かない」という選択肢に手を伸ばすことって、普段ほとんど無いと思うんですね。
というかそもそも、「動かない」という選択肢自体を持っていない、という感じでしょうか。
意識的に(もしくはすでに無意識レベルで)普段は選ばないことを、あえてやってみる…ということって、思いのほか負荷がかかります。
いつもと違うことをやるわけですから、当然、どうなるかわからない怖さも伴ったりもします。
それがたとえ些細なことであっても。
「動かない」からこそ見えてきた、これまでの<やる気>の源
でも、私自身、このあえて「動かない」ということを何度かやってみると、見えてきたことがあるんです。
それは、
今まで当たり前のように取り組んできたあらゆる行動(仕事・プライベートに限らず)の源には、
- 「よくやってると○○から思われたい」
- 「頑張ってるねと○○から言われたい」
- 「いい人だと○○に思われたい」
という気持ちがあったということ。
○○の中身はその時々で変わりますが、たとえばこんな感じです。
- 家族
- パートナー
- 親友、友人
- 仲間
- 仕事の同僚、先輩、後輩
- お客様
今挙げたキーワードに共通して言えることは、いずれも「自分以外の誰か(=他人)」である、ということですね。
つまり、普段私が何気なく行っていることを紐解いてみると、
他人に△△と言われたい・思われたいから、やっている
ということがあまりに多かった、ということが分かったんですね。
この発見は私にとってはめちゃくちゃ衝撃的でした。
…なんだ。他人のことばっかり気にして、肝心の「私がどう思っているのか」は、めちゃくちゃ置き去りじゃないか!!(°Д°;
って(笑)
「やる気が起きない」のは、自分からのサイン
まぁ…裏を返すと、
「よくやってると思われたい」
「頑張ってるねと言われたい」
「いい人だと思われたい」
というのが、当時の私の「やりたいこと」だった、とも言えるんですけどね。
つまり、それが「モチベーションの源泉」だったっていうことですね。
そんな当時の私が、「なんだか最近やる気が起きないな〜」と感じたことって、実はとても大切なサインでもあったなぁって思うんです。
どういうサインだったのかというと…
以前はそれこそ当たり前にやっていた
「よくやってると思われたい」 「頑張ってるねと言われたい」 「いい人だと思われたい」 →だから、やる
という行動パターンそのものに対してもうやる気が起きなくなったということ。
何者かになろうとして、いい人であろうとして、人に認められようとして何かをするんじゃなくて
自分にとって心地良いこと、自分が本当に大切にしたいことをやっていこうよ
という、自分からのサインだったんだ…と、ストンと腑に落ちたんです。
…あくまでも、私の感覚ではあるんですけどね。
だからこそ、このサインを受け取って、あえて「今までやってたけど、今はなんだかやる気が起きないこと」を思いきって一旦ストップしてみたんですね。
ストップしたことを具体的に挙げると、
- 毎日のルーティンになっている家事
- お付き合いの飲み会や外出
- SNSのチェックや更新
- いくつかのメールやチャットの返信
- プラスアルファでやっていた仕事
などなど。
で、この「動かない」実験の結果は、どうだったかというと…
実際のところ、思いのほか困らなかったんですよね〜(笑)
「いい人だと思われたい」
「よくやってると言われたい」
と思ってやっていた行動って、裏を返すと、
「それをやらないと嫌なやつだと思われる!」
「ダメなやつだって言われちゃう!」
という思いからきている、とも言えると思うんですね。
それが怖いから、やる気を出して頑張らなくちゃ!と思っていた自分がいました。
…それなのに、実際には、その行動を辞めてみても特に大きな問題にはならなかった。
ということは、「やる気を出して頑張らないといけない」というのは、自分だけが思っていた思い込みにすぎない、ということだったんです。
この発見自体もとても大きかったんですが、本当に大切なのは、実はその後でした。
自分の行動を見つめ直すチャンス
そうか、今まで当たり前のようにやっていたことは、実はやってもやらなくても大きく変わりはなかったんだ!
という発見があったわけですが、発見して終わり、ではあんまり意味がないんですよね。
実はその後に、
実際の自分の行動を見つめ直す
というのがめちゃくちゃ重要なんです。
見つめ直す、というのはどういうことかというと、、今までやってきた行動を、今後はどうするのか吟味するということです。
これまでの流れを簡単にまとめると、
- 今までは「人からよく思われたい」というのがモチベーションでやっていた
- でも、「人からよく思われたいからやる」っていうのがしんどいと気づいた
- それに思い切って辞めてみても特に大きな問題はなかった
ということでしたよね。
ここまでの流れを踏まえて、きっと中には、
「え?辞めてみても支障がなかったんだから、今後はそれもう全部やらなくていいんじゃない?」
と、思われる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、最終的には「今までやってて今やる気が起きないことは全部辞める!」と決めてしまうのもアリだと思うんです。
でも…ちょっとここで考えてみて欲しいんですね。
「今やる気が出ないその行動は、私にとって本当にやりたくないことなのかな?」
って。
もし、「他人からの目や評価が気にならないとしたら、本当はやりたくないこと」なのであれば、今後はやらない、と決めるのは良いと思うんです。
でも、中にはですね、「他人の評価を気にしてしんどくなっていたけど、そもそもは、私がやりたくてやっていたことだった」というものもあるんじゃないでしょうか?
たとえば私の場合は、「ブログを書く」ということや「SNSで発信をする」ということがその一つでした。
一時期、発信をすること、文章を書くことがどうにもやる気が起きなくてしんどかったことがあったんですね。
で、これまで書いてきたようなステップを自分の中で経てみた結果、一旦、全部ストップしてみたんですね。
そうしたら…、ものすごく人からの目を気にして文章を書いたり、発信をしていた自分に気がついたんです。
だからこそ、発信をしなくなって、人目を気にする生活から解放されたことは、私にとってはとても大きなことでしたし、肩の荷が下りたような気持ちがして楽になりました。
…でも、ですね。
もうお気づきと思いますが…、
私は今、こうして再びブログで文章を綴っていますよね(笑)
これこそが、自分の行動を見つめ直した結果なんです。
他人からの評価だとか、どう思われるかとか、そういうこと全部を抜きにして。
まっさらな状態で、「発信する」ということと向き合ってみたとき。
「あ、私は思ったこと、感じたことを人に話したり、文章に綴ること自体はすごく好きだったんだ」
と、純粋に思い至ったからなんです。
つまり、最終的には「書く」「発信する」という行動自体は変わずに取っているものの、行動の源が「他人軸」から「自分軸」へ大きく変わったんですね。
そう。
つまり、同じ行動であっても、行動の源が変われば、変わらずに行動しつづける、という場合もあり得るんです。
だからこそ、見つめ直す、吟味するというステップが大事なんですね。
本当は自分がやりたいこと、大好きなことなのに、人の目が気になってモチベーションが下がってやりたくなくなっちゃう…なんて勿体ないと思うんです。
しかも、そんなやる気の出ない自分に罪悪感まで感じてしまう…なんて日にはもう、めちゃくちゃ勿体ないじゃないですか。
だからこそ、「やる気が出ない〜」ということに振り回されるのではなく、「自分がやりたいことを好きにやって、ますます生きやすくなるためのチャンスだ」って思えたらいいのかな、と。
自分の行動を見つめ直すことって、普段の生活の中だと意外と難しいんですよね。
ただでさえ毎日忙しい日々を送っているわけですからね。
立ち止まってじっくり吟味するタイミングを見つけるのってなかなか無いです。
だからこそ、「やる気がない」という状態の時は、今までやってきたことを、立ち止まって、見つめ直して、再選択できるとってもいい機会です。
もし今、「やる気がない自分」が嫌だな〜と感じていたり、気が重くなっているとしたら、ぜひ、ここでお伝えしたステップを試してみていただけたら、と思います。
そう思ったら、「やる気がない自分」にもOKが出せそうな気がしませんか?
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